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*それは夏の匂い
2006 / 10 / 31 ( Tue )


ロッカーの中
置き去りの荷物。

そのまま忘れることも
あるいは忘れたふりをして生きることも
ひとつの手段ではあったのかもしれない。

でももう一度向き合って
それが何であったのか、
自分にとって
どんな意味をもつものであったか、
僕は確かめようと思った。

ロッカーの中
置き去りの荷物。

それは重くどこまでも澄んで美しく、
それは熱く脈打って悲しく、
そして少しだけ、
夏の匂いがした。
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20 : 30 : 19 | トラックバック(0) | コメント(0) | page top↑
*世界には多すぎて
2006 / 10 / 29 ( Sun )
life.jpg

いつからだろう。
生きることは
死に場所を見つけることと
そう考えるようになっていた。

決して生を軽視しているわけではない。
命を無駄なものと考えているわけでもない。

「いかに生きるか」
ではなく
「いかに死ぬか」
「何の為に自分は命を落とせるか」
そう考えるようになっていた。

自分が大切にしてきたものが
裏切られ、壊され、
そして時に自身の手によって手放され、
失われるその瞬間を数えるのと同時に、
守るべきものを数えあげて安堵したのが
始まりだったか。
それとも或いは道に迷ったその時に、
先人の死に様を知って答えを見つけたのが
始まりだったか。
もうぼんやりして、覚えてはいない。

自分の中に守るべきものはひとつでいい。
それは信念とも芯ともいうのだろうか。
それにしたがって自分の外に守るべきものを
多くもつことができたら、それは
幸せというのかもしれない。

そのように考えると、自分は幸せであると、
本当に幸せであるとそう思う。
いくつもの守るべきものが、そこここに
笑い、はずんで、はしゃいで、そして
傷付き、迷い、涙にくれている。

二葉亭四迷が
ツルゲーネフ(Ivan Sergeyevich Turgenev)の
『片恋』を訳したとき
英語でいうところの「I love you 」を
「死んでもいいわ」と訳した。
守るべきと思えること、死んでもいいと
思えることが、愛であるのかどうか、
未熟な僕にはまだ分からない。
そして自分が愛に満ちた人間だとも到底思えない。
でも

「死んでもいい」

そう思えるものが
この世界には多くあり、ありすぎて
時に窮屈にはなるけれども、
それがあるから自分は生かされ、そして生きている。
そのように思うのです。

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19 : 42 : 16 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
*もっと
2006 / 10 / 28 ( Sat )


美しいものは素敵です。
でも
美しくなろうとするものの方が
もっと素敵です。

優しいことは素敵です。
でも
優しくなろうとしていることの方が
もっと素敵です。

強いことは素敵です。
でも
強くなろうとしていることの方が
ずっと素敵です。

進んでいるのは素敵です。
でも
進もうとしていることの方が
もっと素敵です。

だから少しだけ
自分を好きになれそうです。
だから少しだけ
あなたも自分を好きになってください。


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15 : 27 : 20 | トラックバック(0) | コメント(2) | page top↑
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